バレエの基本は体の基本

バレエ

あなたは生まれてから、歩いたり座ったり走ったり、そのやり方を誰かに教えてもらった記憶はありますか?または、生まれたお子さんに立ち方歩き方や座り方、走り方を教えあげたことはありますか?

 

武道を習ったことがあったり、お作法として教わったりすることがあるかもしれませんが、体には理にかなった体の使い方があります。あなたも、そして大切な子供達も、自分の体を最大限に活かす体の使い方を知って正しく体を使うことで、歪まない、たるまない、むくまない、疲れない、巡りのいい美しい体を育むことができます。

 

・体の歪み方
・子供達に教えてあげられること
・ちょっとした意識の違いで体は変わる

 

体の歪み方

大体1歳から1歳半くらいでしょうか、赤ちゃん達は立ち上がり、歩き始めます。1歳過ぎから2歳頃の立って歩く子供達に猫背の子はいません。まだ頭が大きくてバランスが取りずらいですが、歪んでいないのです。
彼らは目で見えている情報や親の声から立ったり歩いたりを覚えていきます。なので、歩き方や立ち居振る舞いが親子そっくりになっていったりしますね。別にスポーツに命をかけようとしなければ、歩き方なんて進めばいい、疲れたら車に乗ったらいいくらいの感覚で生きていると、歪みが生まれ、ねじれ、滞り、体の老化は加速します。現代を普通になんの意識もなく暮らしていると、まっ平に舗装された道路や床などの進化した環境のおかげで生活はどんどん楽になりましたが、体としては使い方を意識しなければ、どんどん退化してしまうようになっています。地球に重力があるからなのですが、重力にうまく逆らうことで、すべての機能が向上して循環するようにできているのです。

 

子供達に教えてあげられること

私はバレエベースボディマネジメントとして、バレエをベースにした体の使い方の先生をしています。美脚インストラクター吉永桃子先生に師事して学んでいる元柔道家です。
体の使い方はクセです。そのクセを、より正しく体を使う、良いクセにしていきます。バレエをベースにしているのは、見てわかるようにバレリーナさん達は常に姿勢が美しいですよね。筋肉が隆々なわけじゃないのに驚く程に動ける体です。バレリーナの体は重力に逆らって体を支え、関節の可動域が常に最大なのです。つまり、体を最大限に活かす体の使い方をしているというわけです。バレエは機能美の最高峰だと思っています。ただ、バレエは小さいころからの刷り込みで、バレリーナさん達のクセは積み重ね、もはや無意識の領域です。そこを目指してはいますが、男の子や大人には少しハードルが高いので、もっと体の使い方に特化して、骨の向きや動かし方、それに付随する筋肉の動きなどから見た体の動かし方を教えています。

重力にうまく逆らって、体の機能を最大限に活かす体の使い方、それはやればやるほど体は良くなっていきます。その反対の動きはやればやるほど、歪みが生まれバランスが崩れ、年数が経つほど見た目や身体機能に差が生まれます。

だからこそ、子供達にはどんどん老化に向かうような歪んだ体の使い方をして欲しくない。小さい時から常に体を最大限に使う体の使い方を続けていたら、100年時代のこの先の未来を体の心配をせずに、もっともっと謳歌して楽しんで生きることができると思うんです。

最終的に寝たきりになる、体が動かなくなることを見越して大人になっていくことを想像する未来より、まだまだ動けてどんな楽しいことをやろうかとワクワクした気持ちで歳をとっていく方が、楽しそうだと思いませんか。
体を大切にする体の使い方、ひいては自分を大切にする体の使い方を伝えられたら、と思っています。子供達の将来が、体のことで悩むことがなかったり、これから出会うスポーツや打ち込める何かに、体が助けとなってくれるようなしっかりとした土台、基礎であってほしいと願い、パフォーマンスが上がる体の操り方をしてほしいと思っています。

ちょっとした意識の違いで体は変わる

足の裏は、体の土台です。足のアーチが潰れて扁平足の足では、基礎工事がきちんとできていない所にビルを建てるようなもの。可愛い靴も、あなたの可愛いお子さんの足を痛めつけているかもしれないんです。
バレリーナのように足の甲を伸ばす動きは足の裏の筋トレになってとっても良かったり、お姉さん座りは女の子特有の座り方として刷り込まれていますが、股関節の歪みを生んでしまうし、内股をついつい可愛いと思いがちですが、お尻を大きくして脚に負担をかけて歪ませねじらせ太くする動きだったり。肋骨が開きっぱなしだとお腹に力も入らなくてランドセルで腰痛になってしまったり。足の歪みが全身の歪みや痛みを呼んでしまったりしています。

直すのはほんのちょっとした意識です。知っているかどうか、それをやってみるかどうかです。

 

私たちや子供達の人生を豊かにするために、もっと自分の体の素晴らしさを感じ、もっと体の声を聞き、もっと体を大切にし、慈しむ方法を知って、もっと自分と世界を愛せたら素敵だなと思っています。
バレエをベースにした体の動かし方は、あなたや、子供達の体を史上最高の状態に常に更新する体の使い方の基本なのです。


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ミラ窓編集部

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ミラ窓編集部のメンバーである編集者、ライターのママ達が担当させて頂いてます。