ありのままの自分で、大丈夫 レッツ!インクルーシブ!vol.3

今回は、ママならではの視点で考えるインクルーシブ。

子育て中、これでいいのかと悩み悶々とすること、ありますよね。そんなとき、共感し「大丈夫だよ」と言ってくれる人がいたら、きっと気持ちは軽くなるはず。

実はそれ、インクルーシブなんです。

ありのままの自分で大丈夫

 

インクルーシブが最初に必要な人…それは自分自身

 

仕事や自己実現と子育てを両立すべく、日々奮闘するママたち。頑張っているのに、どこか迷いを感じてモヤモヤ…私も、よくあります。

そんなときこそ、レッツ!インクルーシブ!

誰もが受け入れられるインクルーシブな社会は、ありのままでOKという考え方が基盤。思い通りいかない悔しさも、仕事と両立させる葛藤も、子育てという一大事業の最中にある私たちのありのまま。その姿をまるごと周囲や社会が受け入れてくれたら、モヤモヤだって少し楽しめると思いませんか。

インクルーシブというと、外の世界をどう「受け入れるか」と思われがちですが、実は、さまざまな悩みや問題を抱えた自分自身がまるごと社会に受け入れられる実感を持つことが、その第一歩だと私は思います。

 

 

母親という役割と同じくらい、用事や仕事に取り組む自分には価値がある

 

子育てには、驚くほど他者の助けが必要な場面が多くあります。その中で、そうとは知らずにインクルーシブのきっかけに触れていることも多いもの。例えば、子連れでは行けない用事や仕事があるとき、友人や家族が子どもを預かってくれることがあります。そして逆に、自分が友人らの子どもをお預かりすることも。※

そんなとき、預かる側が、用事や仕事の大切さに共感し応援してくれたら、嬉しいですよね。親という役割と同じくらい、用事や仕事に取り組む自分の価値を感じられたら、ありのままの自分が社会に受け入れられていることを、感謝と共に実感できるのではないでしょうか。

 

 

自分もみんなも、同等に特別な存在です

 

私たちはつい、子どもがいるかどうかや障がいの有無、性別、年齢といった、分かりやすい特徴に目を向けてしまいがちです。でもそれは、その人の一部でしかありません。誰もが様々な面を持ち、その統合が、その人という特別な存在を作り上げています。そんな「特別」が大切にされるのが、インクルーシブな社会。

先の子どもを預ける例で言うと、社会資源としての保育や託児の充実は、親という役割とは別にあるその人の力を引き出す起爆剤になる。でも、子連れで働くことでその人の力が最も発揮されるなら、そんな環境を作っていく必要もある。インクルーシブな社会は、そんな風に一人ひとりの特別な状況を受け入れることで実現していきます。

みんな特別で、みんな同等。それは、私たち母親にとっても、幸せな社会だと思いませんか。

 

※頼れる人や場所がなくて辛いという方は、何らかの支援が必要かもしれません。無理せず必要に応じて公的窓口などに相談されてみてください。


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西村 亮子

社会福祉士ライター

西村 亮子

日刊誌の記者を経てフリーライターに。記者時代に福祉分野を長く担当し、その縁で退職後は介護保険事業所に勤務。現場を知り、閉鎖的になりがちな福祉の意義を広く発信する必要性を痛感する。社会福祉士。2児の母。