教育改革!?2020年度に変わること、知りたいこと
2019年09月01日
いよいよ来年度から教育改革が始まります。大きく変わる大学受験や小学校高学年での英語の必修化やプログラミング教育など、私たち親世代にはなかったことも。私の子供は今年から小学校5年になり、この教育改革によって小学校での英語必修化を来年迎え、大学受験での英語は民間試験に完全移行している世代になります。英語の授業ではどういったことをするの?プログラミング教育って何?子供たちが大学受験するころにはどんな試験になってるの?と分からない事だらけです。
今回はそのあたりのことをまとめました。
◆今回の教育改革における3つのポイント
1:大きく変わる大学受験
2020年度、現在のセンター試験から共通試験というものに変わります。センター試験と大きく違うところは、マークシート方式ではなく記述式の設問が増えることです。これも段階的に記述式設問が拡大されていきます。
2:英語改革
小学校五年生から「教科」としての英語がスタートします。簡単な挨拶や自己紹介など、親世代は中学一年からやっていたことを小学校で学ぶことになっています。また「話す」「聞く」能力が評価されるようになっていきます。
3:主体的・対話的深い学びとは?
アクティブラーニングと言われているものです。テーマについて発表するだけでなく、質疑応答や議論することなどが含まれます。これらは現在総合学習の中で行われている部分も多くあります。
◆実際どうなる?プログラミング教育—どんなことをするのか、何か事前にさせた方がいい?
今盛んにプログラミング教育が注目されていますが、実際はどうなるのでしょうか。
親世代は学校で習わなかったプログラミングというものを、どのようにとらえたらいいのか悩みどころです。
まず、学校でのプログラミング教育は「教科」となる英語と違い、「教科」にはなりません。算数や理科、総合学習の時間に取り上げられる可能性が高そうですが、そのあたりは学校によるようで、実際に始まってみないと何とも言えない、というのが正直なところです。
そういった意味では現時点で特別何かをしておく必要はないようにも思います。
今の子供たちは生まれたときからスマホやタブレットが身近にあり、親が思っている以上にアプリなどに慣れ親しんでいます。
プログラミングを知っていれば授業が楽しいかもしれませんが、全く知らないことに初めて触れる体験と考えればそれはそれで貴重とも言えます。
しかし、学校で始まる前に少しだけ触れてみるということは親自身の不安解消に役立つかもしれません。
そんな時は子供向けプログラミング教室やロボット教室の体験講座などがおすすめです。
教室に行けばたいていは一人一台パソコンがあり、実際にゲームを作ったり、キャラクターを動かすという基本を体験することができます。
そんな時間ない、教室がない、という方はNHKの子供向けプログラミング番組もあります。
why?プログラミング
動画も配信されているので、まずはイメージをつかむにはおすすめです。
◆小学校の英語必修化はどう対応する?—これからの英語教育に必要になりそうなこと
親世代は中学校からだった英語がいよいよ小学校高学年から導入されます。扱う単語数小学校の2年間で約600以上と、かなりの数になります。また、これまでは外国語活動として「話す」「聞く」だけでしたが、ここに「読む」「書く」が追加されることになります。当然、教科がひとつ増えることにより、これまでよりも宿題の量が増えたりするのではないか、という心配があります。
また、当然ながら英語は先々の受験にもかかわってくることです。今の小学生が大学受験の頃には民間の英語試験の結果が活用されるようになってきます。これまでのセンター試験では「読む」「書く」という能力が中心でしたが、民間の英語試験の導入によって「話す」「聞く」という能力も評価されることになってきます。
さてそんな英語改革において、今から英会話や英語を習うという選択肢ももちろんありますが、小学生のうちは「英語に楽しむ」方が重要だと思います。なぜなら、嫌いになってしまったら勉強が苦痛になってしまうからです。特に「話す」というアウトプットは恥かしさがあったりするとなかなかやりにくいものです。また英語に関してはテレビやラジオ講座、アプリ、その他教材も充実しており、子供が興味ありそうなものからやってみるのもいいと思います。
2020年の教育改革、いかがでしたでしょうか。
プログラミング教育も英語も大きく心配することはないと思います。私たち親世代としては気掛かりなことも多くありますが、ほとんどの子供たちは学校という慣れた場所で友達と一緒に学んでいきます。英語やプログラミングは「こんなことを勉強するんだ」とすんなり受け入れていくと思います。その中でこれまでになかった新しい知識を得ることもあるでしょう。
新しい出来事に親の方がうろたえているのかもしれません。
さて、そんな私たち親世代の助けとなる本をご紹介します。
・プレジデントファミリー2019年春号
子供が実際大学受験するとなるころには今と全く違う大学受験システムになっています。それらがある程度まとめられており、現時点でさらりと読むのにちょうどいい本。具体的な導入年度、高校での主体的活動など親世代にはなかったことが書かれてあるので、心づもりをしておくのに役立ちます。
・子供の科学(月刊誌)
毎月いろいろな材料で楽しませてくれます。AIやプログラミング特集や付録に工作キットがついてきます。
他にもパズルから工作、謎解きまで好奇心をくすぐる一冊です。自由研究の助けにもなります。公式サイトでもさまざまなコンテンツがあり、大人も興味が湧いてきます。
この先も英語教育の本や新たな試験制度に関する対策本も出されるでしょう。私はこれからも教育改革に関する情報を追い、子供自身とも話し合ってこれからを考えていきたいと思っています。
タグ: 英語教育, 語学学習, 子どもの教育