“しつけ”なんていらない!—とは言ってもー 「がんばらない子育てのすすめ」vol.3
2019年08月14日
“しつけ”なんていらない!と前回述べましたが、とは言っても子どもに対して何もしないで良いというわけではありません。
子どもへの働きかけとして大切なことの一つは情緒的な“ことばかけ”です。例えば“楽しいね、うれしいね、可愛いね、きれいだね、きついね、つらいね”などです。これらによって子どもとの情緒の共有(共感)が図れるのです。今一つは生活習慣上の対話で“おはよう(ございます)、おやすみ(なさい)、いただきます、ごちそうさま”そしてサンキュー(ありがとう)など日常的な会話です。
子どもとの情緒の共有(共感)と日常生活上の会話を通しての親子の絆(きずな)は、この時期に形成されるべき最も重要なヒト(人)としての要素(基礎)であり子どもへの贈り物なのです。
3歳以下の乳幼児期、子どもは情緒の共有と日常生活上の会話を通じて「育って」いくのです。これらの作業は親にしか出来ない、これこそが親権(懲戒権)を越える親に与えられた本当の意味の特権です。
[備考] 懲戒権(ちょうかいけん)(民法第822条)
親権者は、必要な範囲で自ら子を懲戒(しつけ)できる(822条1項)
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