子供の成長痛は、心が押しつぶされた時に感じる痛みなのであろうか？

2019年11月02日

子供の泣き顔

子育てをされている時に、子供から「足が痛い」と言われた親御さんは数多くいらっしゃると思いますが、子供が成長する時にこのようなことを言われて、子供が成長しているのかな・・と実感できることだと思います。しかし、本当にそうなのでしょうか。意外と思っていることと違うかもしれませんね。ですので、もう一度成長痛という要因を改めて解読してみたいと思います。

成長痛という症状を、時には軽く言ってしまうことがあると思いますが、もっと成長痛という症状を理解してあげれば、子供にとっても、親御さんにとっても毎日が楽しく過ごせると思います。

成長痛とは？

成長している骨や筋肉に無理な力が加わり炎症を起こした時の痛みと子供のいろいろな悩みからくる身体の痛みや心を拒絶させ現実から背を向けるような成長の痛みを虐げられる状況も考えられます。どちらも子供が成長する時にこそ見られる痛みといえます。

身近に感じる成長痛とは？

子供が成長する時に原因が分からずに急に足に痛みを感じるのですが、このような痛みが暫く続く時が成長痛だと言われています。

そして成長痛が見られる年齢が幼児期から中高生にかけて痛みが発症すると言われています。

小学生低学年前後辺りから子供の動きに変化が現われると思いますが、活発な動きが多いほど骨や筋肉に疲れという負荷がかかり痛みが出るものだと考えられています。子供にしてみれば普通に遊んでいるつもりだと思いますが、子供も日々心も身体も成長するものですからチャレンジ精神が湧いてくると思いますので、ちょっと無理な運動でもトライしてみようと思うのが子供心でついつい激しい動きであろうと、身体にとっての負担なんて気にしないで動いてしまうでしょう。ですがそのようなことを続けていたら、身体にちょっと疲れが溜まってきて痛みが出てくるのです。

つまり、身体をつくるのに重要な役割を担っている骨や筋肉、そして関節が十分発達できず未熟な身体に大きな負担を掛けてしまったことでの痛みと考えられています。

ちなみに【成長痛】と呼ばれている言葉なのですが、この言葉はお医者さんが、子供たちの成長段階に多く見られることから、親御さんなどに認識し易く、最も親しみやすく伝える言葉であり・・云わば、あだ名のようなものだと考えれば深刻な感じとは程遠く思えますよね。

正式名は骨端軟骨障害と言うそうです。

この他にも、成長期特有の成長痛があることをご存知でしょうか？

【かかとの骨端症】と呼ばれる成長痛があります。

踵骨骨端症：しょうこつこったんしょう・・難しい言葉で言い換えるとこのような名前になります。

別命【シーバー病】【セーバー病】とも言われるようです。

10歳ぐらいの男児に良く見られると言われていますが、スポーツとしてだけではなく、走ることを主体にした運動が多い子供ほどなり易いと考えられています。

かかとが軽く膨れあがり、ズキズキするような痛み（疼痛）があり、患部を押すと痛みを感じる（圧痛）、歩行時にも、強い痛みを伴うこともあります。

では、どのようなことが原因でなるのでしょうか？

まだまだ、小学生低学年ですと、成長盛り真っただ中にあり、身体が動く限り走り回ったり飛んだり跳ねたりといろんな動作をします。そして日々の運動だけでなく、走ることが激しすぎることにより成長軟骨の部分が刺激されることで痛みが発生します。

成長痛の痛みはどのくらい続くのだろうか？

一般的には成長痛は、夕方から起きている間は勿論なのですが寝ている間も続き、その間も我慢できないほどの痛みを伴うこともあり泣いてしまう子供もいます。ところが不思議なことに朝起きた時には、痛みが無くなっているのです。あんなに痛がっていたのに、平然として子供の顔をみて驚く親御さんも少なくはないと思います。

心的原因が関係している成長痛に関しては、数週間、数か月、あるいはもっと長く年単位に及ぶことも考えられます。

ですが、子供に寄り添ってあげられるのは側にいる親御さんであり、一番の特効薬ですので、優しく接してあげれば子供も安心できると思います。

そして、少しでも子供の成長痛の痛みを理解してあげられればどのように子供に接してあげれば良いのかを判断できるので、子供としっかり痛みに向き合えば子供も安心して痛みと向き合えられるようにもなるかと思います。

時間が経てば自然に治るとも言われていますので、数日間と思って頂いても良いかと思います。そして、足の痛みの原因が身体の疲れからでているモノであれば放っておいても大丈夫だと考えられていますので、暫く安静に

して、痛い足をちょっと休息させてあげて下さい。

成長痛としての痛みがでる場所はどのあたりだろうか？

膝が、最も痛みを感じる子供が一番多いようです。そして、子供が毎日の生活の中で遊びや運動などで動かす部分でもあるふくらはぎ、脛、足の関節、太ももといったように身体の下肢に痛みが現われるようです。そして、この痛みも同じところがずぅっと続くこともあれば、日によっては、違うところが痛む事もあるようです。その時々によって痛みを感じる場所が変わるのも不安定な子供の心の成長の特徴であるがゆえの痛みなのではないだろうかと思うばかりです。

成長痛の原因はどのようなことが考えられるのであろうか？

これも一概には言い切れませんが、大人同様精神的感情の乱れが原因として考えられるとも言われています。

そうです、大人社会も今やとても複雑になってきており、人間関係や社会状況などが原因で大人でさえも精神的なストレスを抱えてしまうことがあり、そうすると頭痛がしたり、腹痛などが起きたりします。

このような痛みは、大人だけではなく、子供にも当てはまるのではないかとさえ言われています。それが成長痛であり、原因と考えられています。

つまり、心と身体がアンバランスで複雑な心境は、低学年の子供には考えにくい様なことと思われますが、これぐらいの年齢の子供は、心がとても敏感なこともあり、心的要因が原因とされることが多いのも事実です。子供にとってもとても不安だと感じる子供もいると思います。

成長痛の痛みはどのように感じるのであるか？

成長痛の痛みは、個人差がありますので一概には言えませんが、我慢できる痛さの子供もいれば、泣いてしまう程の痛みを伴う子供もいます。

成長痛の痛みを軽減させる方法はあるのだろうか？

心的なものであるときは、次のようなことを心掛けてあげると少しでも痛みの負担が軽減してくると考えられています。

・親御さんの手で優しくマッサージをしてあげましょう。軽くタッチするようにさすってあげる

・湿布を貼ってあげる(このような方法でも効果が現れる場合とそうでない場合があると言われています。)

・しっかり休息をとり、しっかりご飯を食べること。

・暖かいお風呂に浸かり血行を良くすることでリラックスした気分になり、また、軽く摩ってあげるとことで不快感が軽減されると言われています。

・お医者さんから見ても一番効果が期待できそうなことは、親子での親近感を育むことで一体感を共有することができ、そして、子供にたくさんの愛情を注いであげることが重要だと述べている人が多いです。つまり、話しをする時でも笑いながら優しく接してあげたり、おまじないをするかのように痛みが無くなるような気持ちにさせてあげられるように話しかけたりするなど、いつでも、パパやママが側にいるから大丈夫だよ。という気持ちが伝われば子供も安心できるようになり、いつしか痛みが無くなっていくと考えております。

それでも、痛みが長引くようでしたら一度お医者さんに受診してもらいましょう。

成長痛の痛みは身長が伸びていることとの因果関係はあるのだろうか？

子供の成長痛と身長が伸びることとが結びつきそうに思えますが、確かに子供の身体が大きくなっていくときには骨や筋肉も同じように成長しています。そして、このように骨や筋肉が成長していることは、身体が上に伸びているように感じ身長が伸びているのではないかと思ってしまいます。実際は違います。

勘違いしてしまった原因は、自然に骨や筋肉の伸びであれば痛みが無いのですが、無理な骨や筋肉の引っ張りが原因で痛みが出てきてしまったと言われています。なので、身長が伸びていることとは別に考えた方がいいでしょう。

成長痛の時の食事は何を食べれば改善するのだろうか？

子供の成長痛は、病気では無いので、成長過程に見られる心の気持ちの痛みと考えられていることが多いので、特に何を食べなければいけないというものがありません。ですから、普通に子供が毎日の生活の中で必要とする栄養のある食べ物をしっかり摂ることがベストだと思います。

子供の成長を見守る親御さんの役目とは？

子供の成長というのは、まったく凝って早いものだと感じることはありませんか。いろいろと子育てについて考えている間に子供は大きく成長して、あっという間に時が過ぎ、気が付くと、ふとこんなことを思う事がありませんか？

子供の成長を肌で感じられたはずなのに、そして毎日毎日一緒に過ごしてきたのに、子供の成長をこの目でハッキリと見ることができていたのにも拘らず、大きくなった子供の成長をどのように感じてきたのだろうか？

身体は大きく成長しているけど、気持ちや心の成長はどのように発達してきたのかを考えたことがありますか？

子供が毎日どのような気持ちで過ごしているのかをじっくり考えたことがありますか？

子供は、自分の気持ちを上手く伝えることが出来ず、落ち込んだ心に押しつぶされそうになってしまいます。