子育てを機に富山へ移住 ミラ窓編集部「出産・子育て」 vol. 4

子育てを機に関東から富山に移住したという山田葉子さん(仮名)。

どういうきっかけがあったのか、お話を伺いました。

走る子供

 

 

子どもが2歳ぐらいになり、話しはじめたり、マネしはじめたりすると、「この子にはどんなことが向いているだろう?」「何をしてあげたいか」などを考えはじめるもの。

私の場合、それが『自然に触れること』だったように思います。

 

都内在住だった私。公園や自然が少ない都会、車を持っていない中、どうしたらいいだろう…と、まずは近くで開催しているプレイパークに行くようになりました。

プレイパークとは、公園などでプレイリーダーというお兄さんやお姉さんがいてくれて、こどもが自由に遊べる場を提供しているものです。泥だらけになったり、シャボン玉をしたり、焚火でマシュマロを焼いたりと、「こどものやりたい!」を最大限尊重して活動しています。

 

砂場でトンネルを作る息子の姿は、プラレールで遊ぶ時よりもどこか真剣な眼差しでした。考えては失敗し、時には友達とぶつかったり、水を流して体中泥だらけになりながら、日頃なかなかできないことを体験していたのだと思います。帰りの自転車では遊び疲れてよく寝ていました。

 

また、農業体験のイベントに参加したことをきっかけに市民農園も借りることにもしました。種を一緒に蒔き、芽が出たこと、そして収穫を一緒に喜ぶ。

種や苗を購入し、バスで農園に通うのは出費にはなりましたが、都会にいながら土に触れられるのは貴重でした。

 

畑の子供

 

幼稚園も3500坪の森ややぎがいる園を選びました。先生方も素晴らしく、子どもは幼稚園を楽しんでいました。

 

そんな生活を送る中で、私自身の「自然の中で生活したい、子育てしたい」という想いがどんどん抑えきれなくなってきました。夫に相談してみましたが、「移住地も仕事も決まってないのに引っ越せないよ」と反対される始末…

 

そこで、夫の出身県の「移住体験ツアー」に家族で参加してみることにしました。それが1月中旬。雪が降りしきる中、地域住民の方々がおもてなしをしてくださり、こんなところに住めたらいいなぁと思いながら帰路につきました。

すると、夫も同じように感じたのか、ツアー参加後に決心し、退職届を提出。3月末には都会を離れ、富山県に来ていたのでした。

 

田舎の子供

 

移住体験ハウスに滞在しながら家を探すところからスタート。

その後、子どもたちは保育園へ入り、私はパート、夫も就職し、少しずつ落ち着きました。集落のつながりや行事、季節の食べものなど、子どもとともに伝統文化の素晴らしさを改めて発見している日々です。

子どもも人見知りでしたが、いろんな方が声をかけてくれるので、自分からも話せるようになりました。家では、カメムシやカエルを捕獲したり、ラジコンを雪の上で走らせたりして楽しんでいます。

 

以前に比べ収入は減りましたが、家族の時間、地域とのつながりが増え、人間らしい生活ができています。

子育てを機に「自然の中で生活したい、子育てしたい」という想いが芽生え、想像もしていなかった展開となった私ですが、子育てってそれくらい大きな価値観変革が起きる作業なのかもしれませんね。

 

 

取材を終えて…

ミラ窓の活動拠点でもある北九州でも、子育てを機にUターン移住しているファミリーがたくさんいます。でも、地元ではない場所に移住するのはなかなか踏み出せないですよね。

「移住体験ツアー」「移住体験ハウス」というのを今回初めて知りましたが、各自治体がそうした仕組みを整えてくれると一歩を踏み出す勇気も出てきます。

違った形でも何かしら施策を行っている自治体も多いと思いますので、気になる方は、問合せてみるとよいかもしれませんね。


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ミラ窓編集部

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