産んでみてどうだった?病院選び ミラ窓編集部「出産・子育て」vol.1
2019年12月10日
助産院・個人病院・大病院の違いって?
出産を控えているプレママや、2人目・3人目の出産をお考えのママ、病院選びでお悩みではありませんか?そこで、3人の子をそれぞれ違う病院で産んだYさんに助産院・個人病院・大病院での出産の違いを伺いました。
特徴や良かった点に注意点、当時かかった費用もご紹介しますので、参考になさってくださいね。
助産院での出産
<群馬県S助産院>
第一子出産時に出産がとにかく怖かった私は、「立ち会い出産」ができる病院を探していました。当時は仕事の都合で群馬県に住んでおり、群馬県助産師協会会長さんの助産院が車で通える距離だったのでそちらに決めたのです。里帰りの予定がなかったので、「初めての育児に対して丁寧に教えていただける所」というのも大きかったです。
▼特徴
分娩予約:確か妊娠中期にお願いしました
費用:約37万円(2003年当時)
室数:確か3室
家族宿泊:可能 面会時間は特に言われませんでした
自宅出産やアクティブバースにも対応していました。母乳育児に力を入れており母乳外来も行っていて、県内外から多くのママが足を運んでいました。
助産師さんはみなさんよい方で、アットホームな雰囲気が魅力です。
▼良かった点
「初産から助産院は珍しいよね」と多くの方に言われましたが、結果的にこちらにお願いしたのは大正解でした。立ち会い出産では主人がへその緒を切る貴重な経験ができました。
赤ちゃんのケア、食生活の注意、そして母乳育児のノウハウなど、教えていただいたこと全てが第2子・第3子の出産に非常に役立ちました。こちらで布おむつを使用しており、「意外に楽なんだなぁ」と使ってみて思ったので、子どもは3人とも布・紙おむつを併用しました。
「安産のためには、とにかく歩くこと」「腰を温めるとよい陣痛がきて痛みが緩和される」この2つのアドバイスのおかげで、3人とも安産だったと今でも思っています。
▼注意点
初産で高齢出産の方や肥満の方は、助産院で産むことができないそうです。また、定期的に提携先の病院で検診をうける必要がありました。
個人病院での出産
<神奈川県港北区Y産婦人科>
第二子の出産の時は、横浜市に住んでいました。第二子も助産院でお願いしたかったのですが、近隣に見つからず断念。自然分娩と母乳育児にこだわりがある病院で、親子で立ち会い出産ができる病院を探したところ、こちらを見つけました。
女医さんがいらっしゃることでも人気を集めている病院で、妊娠初期に予約をしないと分娩予約が取れないことで有名でした。
▼特徴
分娩予約:妊娠初期(10週未満)すでに空きが少なかったです
費用:約48万円(2008年当時)
室数:10室以上あったと思います
家族宿泊:可能(特別室・個室の場合)
私は利用しませんでしたが、両親教室やマタニティ・産後のエクササイズ教室など、院内教室が充実してます。また、産後ケアや育児支援も積極的に行っており、手厚いフォローがあるのが特徴です。
▼良かった点
上の子が当時5歳だったのですが、親子で立ち会い出産できる病院が少なかったので本当に助かりました。何事にも代えがたい貴重な経験をできたと思います。
また、母乳育児にスムーズに移行できるよう配慮がありました。ご飯が美味しいことでも有名な病院で、目でも楽しめるバランスが取れた美味しいご飯が記憶に残っています。
ボリュームもしっかりあり、入院中の楽しみのひとつでした。
小規模な産院でしたが、スタッフさんの数が多く、皆さんとても親切で温かみのある丁寧な対応でした。
▼注意点
助産院同様、妊娠中にトラブルがあると大病院での出産になります。
大病院での出産
<東京都中央区S病院>
第三子出産は、自宅から一番近かった病院が「御三家」だったのでそちらで。第一子・第二子がスピード出産だったので、家から一番近い所で選びました。立ち会い出産が可能だったのですが、早朝入院だったので主人のみの立ち会いでした。
▼特徴
分娩予約:妊娠8週目頃
費用:約100万円
(2013年当時 病院で出産・助産院※当時は産科クリニック へ移動の総額)
室数:都内でも有数の大病院
家族宿泊:病院は不可※24時間面会可能
助産院は不可※面会時間設定あり
助産院を併設しており、出産を病院で行い、その後産褥期をそちらで過ごしたため、病院で産褥期を過ごすよりも、ややリーズナブルな費用になりました。病院では、助産師外来や多彩なクラスがあり、積極的にコミュニティ作りを支援している印象を受けました。
▼良かった点
初めての大病院での出産でしたが、妊娠中や産後のトラブルや気になることは、他科の受診ができるので楽でした。分娩時に降圧剤を投与していただきましたが、こうした対応は病院での出産だからこそ。妊娠経過があまり思わしくなかったのですが、安心して出産にのぞむことができました。
▼注意点
病院の受診は曜日ごとの担当制でしたが、分娩時は担当以外の先生でした。
理解していたつもりでしたが、出産が早朝だったこともあり、分娩時先生・看護師さん共に面識のない方ばかりだったので、少し心細かったです。
併設の助産院は母子同室を基本としており、赤ちゃんの夜間の長時間預かりをしておりませんでした。
まとめ
助産院・個人病院・大病院の違いを経験したYさん。もし第4子を産むとしたら、身体的なリスクの観点から個人病院もしくは大病院で考えているそうです。
それぞれによさがありますが、満足のいくお産をするためには、情報収集だけではなく、実際に自分で足を運んで確かめてみることも大切です。お産だけではなく、産褥期の過ごし方についても優先順位を決めて、自分に合った産院を探してくださいね。
タグ: 出産, 妊婦, 出産・子育て