寒い冬にぴったりの絵本

朝、布団から出るのがなかなか厳しい冬となりました。冷たい空気、ちらつく雪、温度差で曇る窓ガラスとあたたかい部屋。冬には冬ならではの情緒があり、楽しいこともあります。
寒さも雪も大人にとっては憂鬱ですが、スキーなどの雪遊びや冬ならではの料理や行事もあり、子供たちにとってはそれは大きな楽しみと冒険のひとときでもあります。
対して大人は正直大人は疲れている日が多いのが事実。まして冬となれば動くのが億劫になるうえにクリスマス頃から始まる冬休みに帰省、それにあわせた仕事関係の納期の短さに忘年会、年が明ければあわてて新年会が企画されたりとゆっくりしている暇がありません。
今回は子供だけでも読みやすく、冬ならではの出来事を集めた本を集めました。

低学年なら
自分で読むことができる絵本であれば、子供たちに読んでもらう、と提案してみてはどうでしょうか。頼んでみると案外引き受けてくれるものです。

■てぶくろ(ウクライナ民話)
エウゲーニー・M・ラチョフ (イラスト), うちだ りさこ (翻訳)/福音館書店
さまざまないきものが人間の落としたてぶくろで少しずつ譲り合ってあたためあうお話です。
だんだんと仲間が増えて、なんだかはしごなんかも取り付けられたりしていて、どうなるかな、とハラハラしてしまう一面も。読み聞かせでは幼稚園のころから読まれる本でもあるため、なじみのある子供たちは多いでしょう。リズム感のある文章なので、子供たち自身が音読するのも楽しい本です。

■はたらきもののじょせつしゃけいてぃー
バージニア・リー・バートン 石井 桃子(訳)/ 福音館書店
大雪が降ってしまった街を頼もしいけいてぃーがぐんぐんと雪を片づけていきます。さっそうした仕事ぶりは読んでいても爽快感があります。絵も細かく見ていて飽きないようになっていて、見応えがあります。

■みんなでぬくぬく
エルザ・ドヴェルノア作・ミシェル・ゲー絵・末松 氷海子(訳)/童話館出版
ある寒い冬の夜、はりねずみさんのストーブが壊れてしまいました。そしてりすさんのストーブも壊れてしまいます。ふたりは寒くないように、とくっつきますが、はりねずみさんのはりがりすさんには痛いという問題が。そこでふたりはアンゴラうさぎさんの元へと行くことに。
お布団にくるまって読むのも楽しい一冊です。

高学年なら
冬という季節を味わうのにちょうどよさそうな本を選びました。短編集はあまり本が好きでない子でも気軽に手にすることができますし、怪談は怖いもの見たさが勝って読むこともあります。

■子どもに聞かせる日本の民話
大川 悦生/実業之日本社
短いものなら五分で、長くてもニ十分程度で読めてしまう昔話を集めた短編集。その数は七十以上。冬のおはなしとしては「かさじぞう」「つるのおんがえし」「しっぽのつり」が本に収録されていますが、他にお正月や年越しにまつわるお話も。こうして読んでいくと、日本各地に似たような昔話や民話が伝わっていることがよく分かります。地図を見ながら読めば社会科地理の知識も入りやすいのではないでしょうか。
また、大人には読み聞かせのための所要時間の目安が書いてあるのも便利です。

■怪談
小泉 八雲・平井 呈一 (翻訳)/偕成社
昔話だけでなく、妖怪としても今ではいろいろな作品に登場するゆきおんな。あなたが知っているゆきおんなはどんなお話でしょうか。昔話にある滑稽さや痛快さとはまた違う、少しばかりの仄暗さがあるのが怪談です。この本には聞いたことのある怪談がまとめられています。

■注文の多い料理店
宮沢賢治
五年生の教科書にも載っている宮沢賢治の作品です。寒い山の中にある不思議なレストラン山猫軒。店の指示通りにせっせと準備していくとそれは本当に自分たちがご飯を食べるため?

■ムーミン谷の冬
トーベ・ヤンソン・山室 静(訳)/講談社
冬眠中なのに目が覚めてしまったムーミントロール。パパもママも目を覚ましません。時計まで止まっています。でもムーミントロールにとってはそれまでに知らない世界が広がっていました。そう、冬には冬の景色が、いきものがいるのです。ムーミン谷の本の中で唯一の冬の物語です。

まとめ
今回はクリスマスやお正月という行事にまつわる本とは違う冬の本を集めてみましたが、いかがでしたでしょうか。寒い中協力しあう姿や、それまで知らなかった世界を知ることになったり、冬という季節でしか味わえないものが堪能できるかと思います。
こうした冬がイメージできる本以外にも星がきれいに見える季節だからこそ星空や星座の図鑑、星座にまつわるギリシア神話の本などもいいかもしれませんね。
大人になると寒さで体もがちがちになってしまいますが、たまにはこうした本を子供たちと一緒に読んだり、また逆に読んでもらうのも楽しいひとときとなるでしょう。


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ミラ窓編集部

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