子供の頃に読んだ記憶のある本

子供の頃に読んだ記憶のある本、今も子供たちが読んでいます

秋の夜長、読書の秋と言われますが現実の子供たちは二学期ということで行事等に大忙しではないでしょうか。
なかなか本を読む時間はないかもしれません。
また、気候が穏やかになり、紅葉狩りや各種イベント、スポーツ大会など家族で出かけるのも楽しい時期です。
外に出る機会が多いようなときは、逆に家でゆっくりする時間が少なくなってしまいます。

そんな時は少し懐かしい本はいかがでしょうか。話を知っている大人からすれば手に取りやすいかと思います。読み聞かせだけでなく、親子やきょうだいで感想を言い合うきっかけにもなります。あのシーンはどう感じたのか、どういう本が好きなのか、実は大人は知っているようで知らないことも分かるかもしれません。
また、読み聞かせ、というと1冊や1話という区切りまで読まなくてはならない、と考えてしまいがちですが、実はそんなことはなく、ただ感想を言い合う、好きな本を紹介し合う、ということでもいいのです。
今回はそんな時に「親も子供も知っている、今も読み継がれている絵本」を紹介します。

 

◇低学年から中学年の子供たちなら
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保育園や幼稚園の頃から読んできたおなじみの絵本をもう一度読むと、「知っている!」とばかりに自ら読んでくれたり、先の方をネタバレしてしまうこともありますが、それもご愛敬。
幼いころはなんとなく見過ごしていたようなことも、「実はこの絵のここが怖かった」と教えてくれたり、「この部分がやっと意味が分かった」と腑に落ちることもあるようです。知っている言葉が増えてきたからこそ昔読んでいた本はストレスなく読めるので、もう一度読むチャンスです。

 

ぐりとぐら
あのカステラはどんなにおいしいのか想像しながら読んだのではないでしょうか。ぐりとぐらが大きなフライパンを使ってお料理するところを見て真似したいと言った子供たちもいるかもしれません。
(出版社HPにはレシピもあります。https://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/cake.html)

 

エルマーのぼうけん
全3巻になりますが、もし1巻だけしか読んでいなかったからぜひその先を読んでみてください。
挿絵は少ないですが、地図をみながら場所を確認したりできるので、低学年でも飽きずに読むことができるかと思います。

泣いたあかおに
本当の友達とはどんな人を言うのか、とても考えさせられるお話です。近くにいる大事な人を見失うことのないようにしたいものです。

 

ごんぎつね
教科書にも載っているお話で、大人の方はセリフまで覚えている方も少なくないかもしれません。健気なごんに何度も胸を締め付けられてしまいます。

 

◇高学年の子供たちなら
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絵本ではなく、「本」を読むようになるのもこの頃ではないでしょうか。絵は挿絵程度の数ページだけになり、わくわくする冒険ものだけでなく、謎解きや推理ものの作品が人気になる頃です。素敵な作品がとても多くなってきて、本の選択肢が広がっていきます。その分個人の好みもはっきりしてくる時期でもあります。
そういう中で読み継がれてきた作品はにはそれだけ物語やキャラクターに魅力があり、今も昔も子供たちの興味を引くものです。

 

大どろぼうホッツェンプロッツ
どろぼうと少年たちに大魔法使いや妖精など強烈なキャラクターが登場するとてもにぎやかな作品です。テンポよく進むストーリーには本の魅力が詰まっています。

 

きまぐれロボット
ショートショートを集めた短編集。忙しいならまずは短編ひとつ読んでみて下さい。便利な発明がたくさん出てきますが、果たしてそれは本当に……?ひとつひとつが短く、飽きる前にひとつのお話が終わるので、気軽に読むことができます。

 

モモ
時間泥棒から盗まれた時間を取り戻そうとするモモの奮闘ぶりが楽しい作品ですが、哲学的なテーマも入っています。忙しさで一日があっという間に終わっている大人が読むとはっとするかもしれません。

 

◇最後に
保護者の方にもおなじみの絵本は、今も子供たちに人気の本です。こういった本は学級文庫や学校の図書室、公立図書館などで借りることが容易でもあります。
まだ子供だった頃分からなかったことも大人になれば分かるようになり、また感想も違ってきます。あんなに共感した主人公に苛ついてしまって、自分の中に「嫌な大人」である部分を見つけてしまったり、よく分からなかったことの意味にはっと気づいたりします。
また、高学年になると絵本はもう子供っぽいかな、と思わずに懐かしい絵本があればどうぞそれを読んでみてください。本の好みは子供たちそれぞれです。たとえそれが本人よりずっと幼い子に向けたものであっても、本人には何か響いているのだと思います。懐かしい本はきっと、忙しい毎日の中で子供と共通の話ができる貴重な時間作ってくれると思います。


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ミラ窓編集部

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ミラ窓編集部のメンバーである編集者、ライターのママ達が担当させて頂いてます。