子どもの絵の魅力 コドモノミラエvol.3

私は今、自宅の近くに小さな作業スペースを借りて、子どもの絵を加工するサービスの準備をしています。私の本業のデザインの仕事は自宅でしているため、忙しいときはそのスペースになかなか行けないのですが、そこに行って少しの時間でもカラフルでのびやかな元気いっぱいの子どもの絵に囲まれていると「よし、また頑張ろう!」と勇気が湧いてきます。

嬉しいことに、少しずつですが興味を持ってくれ、見学に来てくださる方も増えてきました。そして誰もが「かわいいね」「とってもいいね」と子どもの絵を褒めてくれます。そんな時、自分が褒められた訳ではないのに、とても幸せな気分になります。

 

今回は、これまでに作った試作の一部をご紹介したいと思います。

 

子どもの絵の魅力

 

これは私が去年の夏に初めて額装したもので、私の息子が絵画教室で5才のときに描いたものです。ロボットだと思うのですが、形も面白いし、背景の色使いも好きで、一番に額装しました。実はこの額は画用紙サイズではなかったので、絵の両サイドをカットして無理矢理入れてしまいました。その時は額に入れて飾りたい一心で、カットすることにためらわなかったのですが、今はそれをとても後悔しています。残念なことに、画用紙がぴったり入る額が既製品にはほとんどないのです。

 

娘の絵

児童画作品

 

次は、娘の絵です。これは娘が小学2年生の時、学校で描いたもので児童画作品集にも掲載してもらった思い出の作品。タイトルは「雲のうえのこうえん」。シャボン玉を利用して描いたそうで、これも見ているとワクワクします。これは原画のままの大きいサイズより、小さくして飾るとかわいいかな?と思い、小さくしてみました。

 

息子の絵

児童画作品集

 

これは息子が幼稚園の時に描いたお気に入りの絵4枚を一つのポスターにしたものです。小さな子どもが描く絵はそのまま飾るには一つひとつが大きくて大変なことも。でも、こうして組み合わせることで思い出がぎゅっと詰まったアートポスターになりました。「ぼくがプレゼントした絵も入っているね」と本人も喜んでくれました。

 

お気に入りの絵

幼稚園の時に描いた絵

製本

 

最後は、前回のコラムでご紹介した製本教室「1F右」で習った手製本です。子どもの絵を入れようと思って作ったのですが、ちょうどポストカードサイズのため、家族の年賀状を入れることに。我が家では子どもの絵を年賀状に使うこともあり、こうして時系列に見ると子どもの成長がより感じられます。

 

先日、子どもの運動会に参加しました。私の子どもたちが通う小学校は1学年200人を超えるマンモス校で、どの行事でもどこにいるか探すのが大変です。運動会の日、うちの子は観客席からも遠く、見えづらい場所にいたのですが、やっと見つけた子どもたちはとても真剣な表情で演技をしていました。

思いがけない線や形、色使い─。子どもの絵の素晴らしさは数えきれないですが、私は子どもの絵を見るときに、その子の真剣な表情も浮かんでくるように思います。そんな真剣な姿こそ、子どもの絵の魅力のひとつではないでしょうか。

「私は子どもたちのように、真剣に生きているかな?」。親になって、子どもからはっと気づかされることがいっぱいです。


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天野朋子

コドモノミライエ主宰

天野朋子

兵庫県出身。京都女子大学卒業後、大阪と札幌のデザイン事務所に勤務し、グラフィックデザイナーとして広告制作の経験を積む。2011年より夫の転勤にともない北九州へ。フリーランスでデザインの仕事を続ける傍ら、取材・ライティング業務へと活動の幅を広げている。10才女児と7才男児の母。