急な発熱で慌てないために① 看護師さんに聞く「子どもの病気対処法」vol.1

子供の病気

 

少し前まで元気に遊んでいたのに、ふと見たらぐったりしている…

触れてみると熱い…

そんな経験のある人も多いのではないでしょうか。

子どもの発熱時、落ち着いて見守れるように、観察するポイントや対応を看護師さんに教えていただきました。

 

○平熱を知ろう

子どもから大人まで健康なときの平均体温は、36.55~37.23度(わき下検温)。

 

子どもの場合はやや高めです。朝より夕方が高く、食前より食後の方が高くなります。また身長や体重と同じように個人差があります。

元気なときから子どもの平熱を覚えておきましょう。

 

 

○何度から発熱?

安静時、37.5度以上からが発熱。

 

発熱とは、何らかの原因で体温を調節する中枢が刺激を受け、平熱よりも高い体温になっている状態です。大切なのは、普段の平熱と比べて高いかどうかです。

 

 

○受診してほしい発熱

≪生後3か月未満の場合≫

38度以上の熱がある。

母親からの免疫がある時期にもかかわらず発熱しているので、心配な状態です。

早めに受診してください。かかりつけ医の診療時間外なら救急を受診しましょう。

 

≪生後3か月以上の場合≫

38度以上の発熱以外に下記症状が1つでもある場合は、早めに受診してください。

かかりつけ医の診療時間外なら救急を受診しましょう。

 

・元気がなく、ぐったりしている(子どもと目が合わない、おもちゃを見ないなど)

・おっぱいやミルク、水分を飲みたがらない

・半日程度おしっこが出ない

・息をするのが苦しそう

 

次に、緊急度は高くないと考えられますが、かかりつけ医を受診した方がよい場合です。

発熱以外に下記症状があるときは、通常の診療時間に診察を受けましょう。

 

・おっぱいやミルク、水分の飲む量がいつもより少ない

・おしっこの量や回数が減ってきている

・機嫌が悪い

・眠らない

・いつもより食欲が少ない

 

発熱以外の症状から緊急度を判断し、受診先を決めましょう。

 

 

○あまり心配いらない発熱

発熱していても、機嫌がよく水分や食事がとれていれば、心配いりません。

発熱が持続しないか、他の症状が出現しないかに気をつけて様子をみましょう。

 

 

○自宅での見守り方

<<熱への対応>>

・熱の上がり始め

寒がったり手足が冷たい場合は、掛物をかけたり1枚多めに服を着せるなどして保温

しましょう。

 

・熱が上がったら

顔が赤くなり、手足が温かくなって暑がるようになったら、掛物をとったりして熱が

こもらないようにします。暑がっているのに無理に着込ませる必要はありません。

嫌がらなければ、ガーゼなどで包んだ保冷剤やビニール袋に入れた氷で体を冷やして

あげましょう。首筋、わきの下、足のつけ根を冷やすと気持ちよくなります。オムツ

の中に小さい保冷剤を入れ、足のつけ根を冷やすのも良いです。

 

<<食事について>>

発熱時は胃腸の働きが弱まるため食欲が低下し、嘔吐や下痢をすることがあります。食欲がない場合は、無理に食べさせる必要はありません。

ただし、脱水を起こさないように、こまめに水分補給します。最適な飲料は、経口補水液(塩分や糖分をバランスよく含む飲料)ですが、子どもが飲みやすいものを与えましょう。

 

<<お風呂について>>

体温が上がっている時や体が熱くなっているときは、体力の消耗を防ぐために入浴を控えるか、短時間の入浴またはシャワーにします。爽快感が得られるので無理なく清潔にしてあげましょう。

オムツの場合は、おしりが蒸れるので毎日おしりだけは洗います。

 

 

○受診時に伝えると良いこと

熱の推移や期間、水分がとれているか、おしっこが出ているかをわかる範囲で伝えます。受診のきっかけや心配なこともあれば伝えましょう。

 

 

○高熱で脳はダメージを受ける?

子どもの発熱は感染症によるものがほとんどです。40度以下の発熱が脳に障害をもたらすことはありません。ただし、髄膜炎や脳炎などによる発熱では脳への影響も考えられます。

 

 

 

~看護師橋本さんからのメッセージ~

熱の高さと病気の重さは関係ありません。熱が高くても元気があって食欲があるときは、一晩様子をみても大丈夫です。夜は高熱でも朝になると下がることがあります。熱だけに固執しすぎず、身体全体の様子に気を配って見守ってあげましょう。

 

 

お話を伺ったのは

橋下優子北九州市立八幡病院 小児救急・小児総合医療センター

小児救急看護認定看護師 橋本 優子 氏

小児救急、小児外来等を経て、現在は小児病棟で0~15歳の子どもたちと温かい笑顔で日々向き合っている。

北九州市立子どもの館にて、月1回子育て勉強会講師も務める。

 


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宮﨑公彌子

フリーライター

宮﨑公彌子

福岡県出身 薬剤師免許所持 北九州市在住 病院、調剤薬局勤務を経て、フリーライターとしての活動をスタート。 1女1男の母